研究課題/領域番号 |
16K04395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
榊原 雅人 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (10221996)
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研究協力者 |
早野 順一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 心拍変動バイオフィードバック / 心拍変動 / 圧受容体反射 / 随伴性陰性変動 / バイオフィードバック / 自律神経機能 / 脳波 |
研究成果の概要 |
バイオフィードバックを通じて心拍変動を増大させると、自律神経障害やストレスに関わるさまざまな症状(特に抑うつや不安)が緩和することが報告されている。この臨床的効果の背景には圧受容体反射機能の活性化が仮定されているが実際的な検討は少ない。本研究は心拍変動の増大によって圧受容体反射の感度が増加するかどうか、さらに認知機能に関わる皮質活動の指標として脳波の随伴性陰性変動が変化するかどうかを検討した。実験によって得られた結果から、バイオフィードバックによって引き起こされた心拍変動の増大は自律神経系ホメオスタシス機能を向上させるとともに、認知/注意過程に関わる皮質活動に影響を与えていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バイオフィードバックによって心拍変動を増大させる技法はストレスに関連するさまざまな症状を低減し、これらに共通した抑うつや不安の改善に一定の成果をあげている。本研究は心拍変動の増大の効果を基礎的に検討し、この技法が自律神経機能を刺激するとともに皮質活動にも影響することを明らかにした。このことは、心拍変動増大が自律系ホメオスタシス機能を高め抑うつや不安を軽減することを示唆している。また、本研究は心拍変動の増大によって注意過程に関わる皮質活動の変化を観察した。抑うつや不安に関わる臨床場面ではネガティブな認知やバイアスを扱うことが多く、本研究の知見はこの種の認知過程に影響を及ぼす可能性を示唆している。
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