研究課題/領域番号 |
16K04420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
関口 貴裕 東京学芸大学, 連合学校教育学研究科, 教授 (90334458)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | マインドワンダリング / 課題無関連思考 / 好奇心 / 無意図的音楽イメージ / イヤーワーム / 無意図的認知 / 知的好奇心 / 実行制御 / 強迫傾向 / 記憶の保持 / wakeful rest / 経験サンプリング / 実験系心理学 / 記憶 / NIRS |
研究成果の概要 |
マインドワンダリング(MW;課題遂行中に無関係なことを考えること)のポジティブ機能を多角的に検討し,主に以下の2つの成果を得た。 1)拡散的好奇心がMW生起に直接の影響を与えること,およびネガティブ特性である特性不安はMWに間接的にしか影響しないことをモデル化した。これによりMWが不安などではなく,様々なことを知りたいというポジティブな動因を基盤としていることが明らかとなった。 2)音楽のMWである無意図的音楽イメージの生起やポジティブ感情強度に強迫傾向が影響することを明らかにした。また,無意図的音楽イメージが感情状態を快に保つポジティブ機能をもつことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,マインドワンダリング(MW),無意図的音楽イメージの生起メカニズムをそのポジティブ機能を含めて包括的に示すものであり,以後の研究が前提とすべき有用なモデルを提供している。また,MWが知的好奇心というポジティブな特性を背景とすることは,本研究が世界で初めて示したものであり,これにより,ネガティブなものと考えられがちなMWの位置づけを大きく変えることができた。この成果は,今後,MWを用いた感情コントロールや創造性開発などへ応用しうる社会的意義を持つ。
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