研究課題/領域番号 |
16K04422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 静岡産業大学 |
研究代表者 |
漁田 武雄 静岡産業大学, 経営学部, 教授(移行) (30116529)
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研究分担者 |
漁田 俊子 静岡産業大学, 経営学部, 教授 (40161567)
久保田 貴之 静岡産業大学, 経営学部, 講師 (50782877)
日隈 美代子 静岡産業大学, 経営学部, 助教 (70823714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 環境的文脈依存記憶 / 再認 / アウトシャイン説 / ICE理論 / グローバル環境的文脈 / 局所的環境的文脈 / エピソード想起説 / 強度説 / 想起説 |
研究成果の概要 |
環境的文脈依存再認の実験を,研究期間中に繰り返し実施した。その結果,以下の成果を発見した。環境的文脈は,グローバル環境的文脈と局所的環境的文脈に分類できる。本研究が解明したことは以下の通りである。(1) グローバル環境的文脈(場所,匂い,BGM)の文脈依存再認生成機構は,アウトシャイン説に従うこと(Isarida et al., 2018a),(2) 局所的環境的文脈での生成原理は,文脈負荷(1文脈と連合する項目数)が小さい時は符号化特殊性原理に従い,大きいと熟知性原理に添う。この熟知性原理は,現在最も評価の高いICE理論に添っているが,完全な説明のためには、ICE理論の修正が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境的文脈依存効果は,自由再生では多くによって確認されていたが,再認では非常に不明確であった。自由再生では,環境的文脈以外の手がかりが存在しないため,現象の確認が明確であった。これに対して,再認では環境的文脈とともに項目手がかりが存在する。このため,現象の確立やその説明で,非常に混乱していた。 本研究は,環境的文脈をグローバル環境的文脈と局所的環境的文脈に分類することで,非常に明確な説明原理を提示することに成功した。これによって,これらの研究における混乱を収束させたといえる。本成果は,impact Factor が非常に高い国際誌3編に発表した。これらは,国際的に大きな反響を呼んでいる。
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