研究課題/領域番号 |
16K04424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齊藤 智 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70253242)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 作動記憶 / 音韻的作動記憶 / 長期音韻知識 / タイミング制御 / 記憶 / 長期記憶 |
研究成果の概要 |
言語の音韻的情報を一時的に保持する音韻的作動記憶は、言語理解と言語産出の過程に必要であるだけでなく、言語習得の基盤である音韻系列の長期的学習を支えている。これまでの研究からは、音韻的作動記憶における音韻情報保持が、時間文脈に依存していること、また、長期音韻知識によって支えられていることが報告されてきた。本研究は、ヘッブ反復パラダイムを用いた一連の実験を通じて、長期音韻的知識が時間情報を含んでおり、時間情報そのものが長期的知識ととして獲得され得ること、さらには、そうした知識の運用が領域固有的な性質を持っているということを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期音韻知識の音韻的作動記憶への貢献は、いくつかの計算機モデルにおいても実装されており、それらのモデルでは、時間構造が表現されている。音韻的作動記憶において系列保持に利用される時間構造が、時間的ポーズによって構成される知識に基づいているということを示したことは、計算機モデルに対し、行動データによる心理学的基礎を提供することになるという点で重要な学術的意義がある。また、語彙には必ず時間構造が付随するため,本研究は教育場面における語彙習得および第二言語の習得という社会的意義の大きな領域に学術的基盤を提供することになる。
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