研究課題/領域番号 |
16K04435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
水野 りか 中部大学, 人文学部, 教授 (00239253)
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研究分担者 |
松井 孝雄 中部大学, 人文学部, 教授 (00267709)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 語彙アクセス過程 / 漢字表記語 / 日本語母語者 / 形態処理 / 音韻処理 / 意味処理 / 文脈 / 周辺情報 / 同音異義語 / 語彙判断 / 同音異義語効果 / 出現頻度 / 音韻的親近性 / 音-形フィードバック / 高形態依存 / 高文脈依存 / 同音文脈依存 |
研究成果の概要 |
日本語は極めて多くの同音異義語を有し,同じ音韻の単語(仲間)の数も著しく多いが,日本語母語者はそれらが聴覚呈示されても円滑に処理することができる。本研究ではそうした日本語母語者の同音異義語の処理過程を詳細に検討し,1)同音異義語が聴覚呈示されても音韻情報から形態情報へのフィードバックが生じて語彙表象が特定されるという高形態依存の語彙アクセス過程と,2)文脈が存在すれば同音異義語の仲間の語彙表象は活性化されず目的の語彙表象だけが活性化される高文脈依存の語彙アクセス過程を明らかにし,状況に応じて形態と文脈の重みを大きくする日本語母語者の状況依存的語彙アクセスモデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語は同音異義語の種類も同音語の数も他に類を見ないほど多い。にもかかわらず日本語母語者は,同音異義語が聴覚呈示されても,適切に処理することができる。本研究では日本語母語者の同音異義語の処理過程を詳細に検討した。その結果,日本語母語者が同音異義語が聴覚呈示された場合でも漢字を思い浮かべて適切な処理を行っていること,そしてその円滑な処理には文脈が大きな役割を果たしていることが明らかとなった。
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