研究課題/領域番号 |
16K04460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
生澤 繁樹 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70460623)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プラグマティズム / 社会的探究 / デモクラシー / 政治教育 / ジョン・デューイ / シェリル・ミサック / 真理 / 公共性 / 規範 / ラディカル・デモクラシー / 道徳的探究 / 反基礎づけ主義 / リチャード・ローティ / ポスト基礎づけ主義 / 多文化主義 / 多文化教育 / 革新主義 / 社会批判 / 科学的探究 / 構想力・想像力 / 科学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,19世紀から20世紀,そして現代へと至るプラグマティズムの歴史と思想を解釈することにより,社会的探究としての政治教育理論の構築を試みることである。この目的を果たすために,本研究では「科学的探究」や「思考の方法」に基づく「社会的探究」という概念を展開させたプラグマティズムの視点から,現代の政治教育理論と実践を問いなおし,デモクラシーの教育が直面する諸課題を再考する。こうした検討から,本研究は科学・道徳・政治の理解をともに結びなおし育むような新しい政治教育を展開するための理論的視座を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は,社会的探究の意味に着目することで,私たちの社会生活や生活経験において直面する政治的・社会的・道徳的問題を探究し,よりよく解決するために熟議や参加を育むことがなぜ求められるのかを説得的に示す点にある。プラグマティズムの哲学・思想の展開は,この探究が学校教育だけでなく社会生活や生活経験における政治教育の実践として営まれる過程であることを示し,探究が生じる条件を解き明かそうとする試みであった。こうした社会的探究の過程の実現可能性とそこに見られる困難性に着目することで,公共的な熟議に参加し思考する市民を形成する政治教育だけでなく,道徳教育や科学教育のあり方を再吟味することも可能となる。
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