研究課題/領域番号 |
16K04494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
岩田 遵子 東京都市大学, 人間科学部, 教授 (80269521)
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研究協力者 |
小川 博久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 遊び保育 / 遊び集団 / 保育者 / 援助 / 俯瞰 / 幼児理解 / 幼児集団 / 遊びの見取り / 身体知 / 個別的関与 / 言語的関与 / ノリ / 集団 / 集団性 / 保育者の「見え」 / リズム共有 / 教育学 / 教師教育 |
研究成果の概要 |
遊び中心の保育は、幼児の主体性を育てるとして制度的にも推奨されているが、保育者が学級の幼児集団を見取る方法論を持ち得ないため、成功しているとは言い難い。それに対して小川博久の「遊び保育論」は、クラスの子どもたち全員の遊びを見取り援助する方法論を提案している。遊び保育論に習熟したベテラン保育者は、その展開に必要な「身体知」を獲得しており、それによって室内で展開する各遊びの成り行きを的確に把握し、子ども一人一人についても把握しているが、新人保育者の場合はそうではない。この研究では、新人保育者が遊び保育論の実践において出会う困難とその原因を理論的実証的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼稚園教育要領では幼児一人一人を理解し、その特性に応じた援助をすることが求められているが、1クラス20~30人の子どもたち全員に担任教師(保育者)1人が責任を持たねばならないという制度的現実はこれまで考えられてこなかったため、観念論に終わっている。それに対して、小川博久の「遊び保育論」は、クラス全ての幼児一人一人についての理解と援助についての方法論を提起しており、一定の成果を挙げている。そのため、この論に習熟するための理論的、実証的研究は、幼児教育関係者が制度的現実の自覚化を促し、クラスの全ての子どもたちの遊びを充実したものにするための教師(保育者)養成に有意義である。
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