研究課題/領域番号 |
16K04527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
香曽我部 琢 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (00398497)
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研究協力者 |
松延 毅
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 保育者 / 離職 / 保育士不足 / 認知的感情制御 / 再就職 / 精神的健康 / 潜在保育士 / キャリア形成 / 結婚観 / 子育て観 / 潜在化 / 就職活動 / 進路相談 / キャリア教育 / キャリア / ライフイベント / 結婚 / 他者 / 家族 / 複線経路・等至性モデル / 保育者の離職 / 自己形成プロセス |
研究成果の概要 |
保育者が保育職として再就職するプロセスについて、離職の要因との連続性を踏まえた上で、そのプロセスにおける経験と出来事について明らかにした。職場の人間関係が要因となって離職した保育者が、保育職に再就職をした経験プロセスを分析する。その結果、就職してから離職し、再就職するまでに4つのネガティブな感情を生起させ、それらの要因となった経験や出来事を解釈することで感情を制御していることが示唆された。さらに、その感情を制御する方略を考察したところ、保育者が離職する前に保育で子どもと一緒にいることの楽しさを感じた経験と、次の職場の人間関係への不安を払拭した経験が、再就職する要因となったことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
職場の人間関係が要因となって離職した保育者が再就職へ至るためには、(ア)認知的感情制御が再就職への気持ちの維持やその基盤となる保育者の精神的健康の良好さに影響を与えていることを示した。また、(イ)離職することを管理職に伝えた後に、気持ちを切り替えて、子どもたちと保育を最後まで楽しんだ経験と、そこでのポジティブな感情の受容が再就職への後押しすること。さらに、(ウ)最終的な段階では、保育者が他者とかかわり、後押しや情報提供を受けることで不安な気持ちを払拭することが再就職を選択させること、以上3つを知見として示した。以上の知見が、潜在保育士を減らし、保育士不足問題を解消する一助となると考えられる。
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