研究課題/領域番号 |
16K04591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
圓入 智仁 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (00413617)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 子ども / タイ / ルークスア / ナショナリズム教育 / ボーイスカウト / ラーマ6世 / ラーマ7世 / 立憲革命 / 人民党 / 第2次世界大戦 / ラーマ6世 / ラーマ7世 / 第2次世界大戦 / 社会教育 |
研究成果の概要 |
1911年にシャム(現在のタイ)の国王ラーマ6世が側近の育成を目指して発足させた子ども組織ルークスア(=ボーイスカウト)は、1913年に学校教育の選択科目となったが、就学率の低さもあってか、全国的に普及したとは言えなかった。1925年に即位した7世王はルークスアを支援し、国内大会の開催や、海外での大会にメンバーを派遣するなどした。その後、1932年の立憲革命後に実権を握った人民党はルークスアを軍事目的に利用した。「ルークスア」は時の為政者が政治的に利用しやすい教育組織であったと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀初頭のイギリスで始まったボーイスカウトは、瞬く間に世界各国や地域に伝播した。これまでもハンガリーや南アフリカ、香港、日本など各地の活動実践とナショナリズムを関連させた研究が進んでおり、本研究もその一部に位置づけられる。特にタイは国王がナショナリズムを喚起させる「公定ナショナリズム」の代表例として取り上げられることが多いこと,さらに現在に至るまで、タイではルークスアが学校教育に位置づけられていることから、初期のルークスアの実態を扱った本研究の成果は、教育学、政治学、地域研究の発展に貢献できる。
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