研究課題/領域番号 |
16K04687
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
川内 充延 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50737624)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 学習者がつくる例 / example space / 数学的概念の形成 / 平方根 / 格子平面 / 数学的概念の例 / 例の質 / 無理数 / 一次関数 / 定義 / 長方形の面積 / 平方根の導入教材 / 素地指導 / 概念形成のための例 / 表記・表現 / 渡英調査 / 質的評価 / 統合化可能な多様性 / 数学学習 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,数学学習における「学習者に数学的概念の例をつくらせる」という教授方略を新たな視点で構築することにあった。その成果としては,「学習者がつくった例には統合化可能な多様性があること」「例の質を評価する際には,その例が概念形成のためなのか,または概念獲得のためなのかを判断することが前提になること」「学習者がもつ例のコレクション(example space)をいかに発展させるかが,学習指導上の留意点の1つになること」を見出したことが挙げられる。また,これらの成果とともに,平方根の概念形成を図るための教材を開発したことも挙げられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果には,数学教育学の研究領域の1つとなる,LGEs(Learners Generating Examples)教授方略に対して,新たな視点を与えたことに学術的意義がある。この教授方略に関しては,イギリス,カナダ,イスラエルなどの研究者が今なお様々な視点で研究を積み重ねており,理論と実践の融合を図りながら教育現場での活用が十分に期待される。また,平成29年告示の小学校及び中学校学習指導要領では,算数科及び数学科の目標において,「数量や図形などの性質を見いだし統合的・発展的に考察する力」の育成が掲げられている。この点に対しても本研究の成果は示唆を与えている。
|