研究課題/領域番号 |
16K04776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
小田切 忠人 琉球大学, 教育学部, 名誉教授 (00112441)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 算数 / ニューメラシー / スペシャル・ニーズ / 知的障がい / 発達障がい / 学習困難 / 数の概念的理解 / 教育介入データベース / 数と計算 / 数の概念的獲得 / 数の概念的操作 / 教育介入 / 治療的教育 / 数認識の発達 / 基礎数学 / 概念的な理解 / 十進位取り記数法 / ダウン症 / 数認識 / 十進法 / 位取りの原理 / 学習矛盾 / 学習の制約 / 教育介入教材の開発 |
研究成果の概要 |
本研究では、ピアジェの段階論に代わる発達観を模索しながら、数認識の発達を整理し、知的障がいのある子どもたちを含む「数と計算」の学習に困難がある子どもたちが数を概念的に理解する学習の過程を実証的に明らかにし、その教材をデータベース化した。その教育介入は、(1)「いち」・「に」・「さん」の学習から始め、(2)「十」以下の数の学習、 (3)前段の学習達成(概念的な理解の状況)を踏まえての十進法(「十」以上の数詞)の学習、(4)位取り記数法(「十」以上の数字)の学習、そして、(5)以上の学習で獲得した数の概念操作を使ってお金などの課題を解決する学習へと至るものである
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピアジェの段階論的な発達観において数の保存概念がないとされてきた乳児も、一個の物、二個の物、三個の物を区別する数認識を有することが80年代以降明らかにされている(Antell, 1983)。これは、「数と計算」の学習に困難のある子どもたち、とりわけ知的障がいのある子どもたちへの新たな教育介入の可能性を示唆する。 知的障がいのある子どもたちの算数教育として、「原数学」が提案され(遠山, 1972)、実践されてきた。しかし、それに続く学習は、百までの数唱を機械的に繰り返すことに止まっている。本研究は、お金を数えるなどの数概念を操作する学習達成の可能性を実証的に示し、そのデータベース化を進めた。
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