研究課題/領域番号 |
16K04783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
辻 宏子 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (20374754)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動的幾何環境(DGE) / 図形の教授・学習 / 点の自由度 / カリキュラム開発 / 関係概念 / 作図 / 動的幾何環境(DGE) / 高さ / 動的幾何ソフト / 図形 / 空間認識 / 構成要素の位置関係 / カリキュラム構成・開発 / 関係概念の形成 / ICT活用 / 特別支援教育 |
研究成果の概要 |
質問紙調査より,義務教育段階における児童・生徒の図形の認識,特に「高さ」などの関係概念には現状課題があることが明らかである.この課題に対し,文献研究の成果から動的幾何環境(以下,DGE)の利用の効果が期待される一方で,DGEを利用した効果評価ために,DGEにおける図の解釈に基づいて,学習者の図形の認識の変化を記述する枠組みが必要であることが明らかになった. 上記に基づき,本研究では,まず「点の自由度」の概念を導入した枠組みを理論的に開発した.次に,大学生を対象としたDGEでの作図課題の調査によって枠組みの検証・改善を進めた.今後の課題は,義務教育段階の子どもを対象に実証研究を行うことである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「教育の情報化」の動向において,「各教科等の学びにどのようにテクノロジーを活用すれば学びが深まるのか,どのように授業でのテクノロジー活用を進めていくべきかが不明確であり,学習指導要領との関係も不明確である」などが指摘されており,数学教育も同様である.本研究の成果は,これらの課題に対する解決を示唆するものである.特に現在の小学校における図形への帰納的なアプローチを生かしつつ,中学校での図形の性質についての幾何学的な探究活動におけるDGEの具体的な利用に向けた提案への基礎になる.よって本研究 は,数学教育におけるテクノロジー利用の現状の改善に対する貢献が期待されることから,意義があると考える.
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