研究課題/領域番号 |
16K04852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 滋慶医療科学大学院大学 |
研究代表者 |
岡 耕平 滋慶医療科学大学院大学, 医療管理学研究科, 准教授 (90466863)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 合理的配慮 / 高等学校 / 発達障害 / 知的障害 / インクルーシブ教育 / 特別支援教育 / 通常学級 |
研究成果の概要 |
本研究では,普通科高等学校において,特別な支援が必要な生徒に対して支援を提供するための学校組織の組成プロセスについて明らかにするとともに,支援効果を検討した.研究者が自ら学校組織に参与するアクションリサーチの結果,当初は特別支援に関心の薄かった組織が,最終的に情報共有システムと外部リソースを活用しながら特別な支援を提供できる組織になった.そしてその経過を示すことができた.また,特に多くの支援が必要だった生徒4名について,支援の前後での自尊感情を比較した結果,全員の自尊感情が向上したことが明らかになった.これら結果は,普通科高等学校における今後の特別支援に関する組成の参考になるだろう.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校進学率が100%に近い現在において,高等学校は多様化する支援ニーズに対応する必要がある.しかし小中学校と比べて義務教育ではない高等学校では,特別支援に対する組織的対応は遅れている.特別支援の専門知識をもつ人がほとんどいない高等学校において,生徒のニーズをアセスメントし,個に応じた支援を提供できる組織をつくるノウハウは全国的に需要がある.本研究結果は,普通科の高等学校が特別支援に対応できる組織に再編成されるまでのクリアすべき議論と長期間にわたる組成のプロセスを示したものであり,学術的知見として意義がある.この結果はまた同様のニーズを持つ他の高等学校においても役立つと考えられる.
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