研究課題/領域番号 |
16K04949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
結晶工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小松 隆一 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (20314817)
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研究分担者 |
麻川 明俊 山口大学, 大学院創成科学研究科, 助教 (90757337)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 結晶成長 / 強誘電体 / 非鉛系圧電材料 / 固溶体幅 / 一致溶融化合物 / 相平衡図 / 固溶体 / タングステンブロンズ / 構造解析 / 高温その場観察 / 針状結晶 / 高温DSC / 相図 / 結晶育成 / 電子・電気材料 / 不一致融解化合物 |
研究成果の概要 |
K2O-Nb2O5系の相は非鉛系圧電材料の有望な材料系として注目されている。この系の新しい強誘電体相K5Nb9O25について、この相が固溶体幅を持つか、そして融液成長で育成する場合は、一致溶融化合物であることが求められているが、一致溶融化合物かどうかは明らかではない。さらに結晶育成が可能かも明らかではない。これらについて検討を行った。検討の結果は、固溶体幅は6-7mol%であり、化学量論組成からニオブ側に膨らんで着ることが判った。また一致溶融化合物であることも判った。また融液成長時のカリウム等の蒸発の可能性があり、結晶育成はフラックス法を除いて難しいことが判った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非鉛系圧電材料として注目されているK2O-Nb2O5系の新しい強誘電体相K5Nb9O25の基礎的材料特性及び結晶育成可能性を調べた。その結果この相は従来報告されていない固溶体幅を持つ等の新しいことを見出した。さらに結晶育成の可能性について検討し、一致溶融化合物であることを初めて突き止めた。しかし融液からの結晶育成は融液からの特定元素の蒸発でうまくいかなかった。非鉛系圧電材料は長期間検討されているが、この系ではニオブ酸カリウム以外は難しく、効率的な成果を上げるためには別な系での研究をすべきである。また特定元素蒸発を抑制するための研究は新しい市場を開拓できる可能性があり、有望と推定された。
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