研究課題/領域番号 |
16K04976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
光工学・光量子科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
居波 渉 静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (30542815)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 微分位相コントラスト法 / 超解像顕微鏡 / 差分検出 / 応用光学・量子光工学 |
研究成果の概要 |
光の回折限界を超えた空間分解能を有する電子線励起超解像顕微鏡に微分位相コントラスト法を導入し顕微鏡像のコントラストを向上させることができた。微粒子の観察結果より、単一検出器を用いた場合より、分割検出器を用いた微分位相コントラスト像の方が高いコントラストが得られた。また、シミュレーション結果でも同様の結果を得た。無染色のHeLa細胞の観察においては、単一検出器では、ほとんどコントラストがなく何も見えないが、分割検出器の場合は、コントラストが改善されて、構造を観察することができた。このように、開発した微分位相コントラスト超解像顕微鏡は、高いコントラストで観察像を取得できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光の回折限界を超えた空間分解能を有する微分位相コントラスト超解像光学顕微鏡を開発した例はほとんどない。そのため、本顕微鏡は、顕微鏡の観察できる対象を拡大するものであり、これまで利用できなかった様々な分野に進出できる。微分位相コントラスト超解像光学顕微鏡は、細胞に染色などの操作を加えずに、よりそのままに近い状態の試料を超解像観察することができる。そのため、本顕微鏡は、幹細胞応用研究や創薬の分野に大きく貢献する。 また、工業分野にも応用展開が可能である。ブレンドした高分子材料の相分離やタンパク質などの結晶化の機構解明への応用にも期待できる。
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