研究課題/領域番号 |
16K05075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
見正 秀彦 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (10435456)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ゼータ関数 / 値分布 / 普遍性 / 解析的整数論 / 稠密性 / 多重ゼータ関数 |
研究成果の概要 |
本研究期間中に次の3つの成果が得られた。(1)Riemann予想を仮定したとき、Euler-Zagier double zeta-function Z(s)の臨界線Re(s)=1/2上での値分布の2次元稠密性が成り立つことを証明した。(2)Yonbook Lee氏(Incheon大学)との共同研究により、異なる代数的無理数に付随するHurwitz zeta関数の値分布の独立性を証明した。(3)名越弘文氏(群馬大学)との共同研究により、実指標に付随するDirichlet L関数間の同時普遍性定理を得た。その応用として、2次体の類数の独立性が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結果(1)(3)の学術的意義について説明する。(1) Riemann zeta 関数ζ(s)と関数Z(s)の領域Re(s)>1/2内での挙動はかなり似通っていることが知られている。一方、臨界線Re(s)=1/2上ではζ8s)の値分布の2次元稠密性は成立しないことが知られている。結果(1)は臨界線上ではζ(s)とZ(s)の挙動がはっきりと異なっていることを示している。(3) d_j(1≦j≦r)を異なる正の判別式としたとき、2次体の類数のベクト(h(dd_1),,,h(dd_r))は判別式dの変動に伴い、r次元稠密性を示す。複数の類数の多次元値分布を扱った結果はこれが始めてである。
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