研究課題/領域番号 |
16K05326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石川 健一 広島大学, 理学研究科, 准教授 (60334041)
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研究協力者 |
村上 祐子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 格子場の量子論 / 摂動計算 / くりこみ処方 / シュレーディンガー汎関数法 / 格子カイラル対称性 / 素粒子論 / 格子QCD / 数値計算 / 繰り込み |
研究成果の概要 |
シュレディンガー汎関数法(SF法)は格子場理論での非摂動的なくりこみを定式化する方法であり、特に格子QCDに対して適用され成果を上げてきた。 近年、格子カイラル対称性をもつフェルミオンであるドメインウォールフェルミオン(DWF)を用いた格子QCD計算が行われるようになり、非摂動的くりこみ係数の計算が必要となっている。本研究ではメビウスDWFに対するSF法の定式化とくりこみ係数の計算を目的とした。研究期間内においてメビウスDWFに対するSF法に必要な時間境界条件の設定方法を確立した。これは摂動の1ループでSF法のくりこまれた結合定数が既知値と一致していることを確認することで行われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
格子QCD計算を用いて陽子・中性子・原子核の性質をクォーク・グルーオンという素粒子で記述できる。近年、世界的に格子QCDを用いて原子核の性質を理解しようとしている。メビウスドメインウォールフェルミオン(メビウスDWF)は格子カイラル対称性を持つため、陽子・中性子・原子核をより良く理解できると考えられる。格子QCD計算ではくりこみを行う必要があるが非摂動計算のためのくりこみが必要である。シュレディンガー汎関数(SF)法は非摂動くりこみできるがメビウスDWFへの(SF)法の適用法がまだなかった。本研究成果によりSF法の適用方法が解明したので格子QCD計算で良い精度での計算ができるようになった。
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