研究課題
基盤研究(C)
低次元磁性体のスピンネマティック状態においてマグノン対が流れる効果に着目して、マグノン対によるスピン伝導と熱伝導の輸送特性、および輸送特性と磁気特性との関係について研究した。有限温度でのスピン伝導度と熱伝導度、絶対零度でのスピン流と熱流の動的相関関数、四極子励起スペクトル、波束の伝播ダイナミクスについて、多面的な数値的解析を行い、マグノン対が新たなキャリアとしてスピン伝導・熱伝導に寄与することを示唆する結果を得た。
スピンネマティック状態ではマグノン対が磁化2を運ぶため、通常の磁気秩序系でマグノンが磁化1を運ぶのと比較して、より効率的にスピン流を生成できる可能性がある。本研究では、マグノン対がスピン伝導・熱伝導に寄与する効果について多面的な数値的解析を行った。低次元量子スピン系のいわゆる隠れた秩序の磁気励起子がスピン伝導や熱伝導に寄与することを示唆する結果が得られており、スピン伝導・熱伝導のメカニズムを考察する上で新しい視点を与えるものである。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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