研究課題/領域番号 |
16K05510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 美加 東京大学, 生産技術研究所, 特任助教 (00610867)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 液体 / 液体・液体転移 / ガラス転移 / 熱測定 / ガラス / 中距離構造 / 破壊 / 液体・ガラス転移 / ガラス形成物質 / エイジング / 時間スケール / 亀裂 / 特徴的長さ / 熱膨張係数 / 応力 / 結晶的中距離構造 / 原子間力顕微鏡 / フォースディスタンスカーブ |
研究成果の概要 |
液体の中距離構造が重要な役割を果たすと考えられる液体・液体転移について、これまでのところ、その存在が示唆されている物質は数多くあるものの、反論も多く、その存在が証明された例はほとんどなかった。分子性液体の亜リン酸トリフェニルにおいて観測された第二のアモルファス状態についても、それが液体・液体転移であるかどうか長年論争が続けられてきたが、本研究により、これが液体・液体転移であることを実験的に証明することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、液体の構造には秩序がなく、単一成分液体の状態は1種類しかないとされてきた。一方、近年、液体が異なる構造をもつ複数の状態間を転移する、液体・液体相転移の存在を示唆する実験結果が報告されていたが、反論も多く、実証された例はほとんどなかった。本研究は、分子性液体において液体・液体転移が現実に存在することを明確に証明した。単一成分液体が複数の状態をとる液体・液体転移の存在は、液体の構造が無秩序であるとする従来の液体の概念を覆すものである。
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