研究課題/領域番号 |
16K05537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮澤 理稔 京都大学, 防災研究所, 准教授 (80402931)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 超低周波地震 / 動的誘発 / ベイズ推定 / 粒子フィルタ / 2016年紀伊半島沖(三重県沖)の地震 / 低周波地震 / 2017年チアパス地震 / 粒子フィルタ・スムーザ / 粒子スムーザー / 地震波干渉法 / 低周波微動 / 表面波 / 誘発 / スロー地震 / 誘発作用 |
研究成果の概要 |
南海トラフの沈み込み帯で発生する超低周波地震が、大地震の表面波によって誘発される現象を調査した。これまでに他の種類のスロー地震の誘発現象は、単純な信号処理によって発見されている。本研究では、誘発されたかも知れない超低周波地震のシグナルを検出し、その震源パラメータを推定するためのベイズ手法を考案した。この手法を四国西部で記録された2016年紀伊半島沖の地震(M5.9)の地震波形記録に用いた。6個の超低周波地震(M3.4-4.3)が深部低周波地震の発生域近傍に発生していたと推定され、深部低周波地震に比べて応力擾乱に敏感であると考えられる。本研究は超低周波地震の動的誘発に掛かる初めての発見である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沈み込み帯で発生するスローイベントのうち、超低周波地震だけが動的誘発されていることが見つかっていなかった。本研究により、超低周波地震も他のスローイベントと同様に動的に直接誘発される事が確認され、プレートの沈み込み帯におけるプレート境界の特徴についての理解が進み、巨大地震発生に掛かるメカニズムの解明に貢献すると考えられる。
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