研究課題/領域番号 |
16K05560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
横井 覚 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究プログラム), 主任研究員 (40431902)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 熱帯気象 / 極端降水 / 将来変化 / NICAM / 将来変化予測 / 気候変動 / 自然災害 / 気象学 / 極端現象 |
研究成果の概要 |
地球温暖化に伴って極端降水の強度がどのように変化するのか、全球雲システム解像気候モデルNICAMによる現在気候再現実験と将来気候予測実験の出力データを解析して検討した。特に、科学的な解釈が容易な熱帯海洋上での降水を対象にし、対象とする時間・空間スケールや極端さの度合いが異なると予測される極端降水強度増加率がどのように異なるのかに着目した。その結果、時間スケールが4-6時間よりも長いと、時間スケールと共に増加率が低下すること、極端さの度合いが高いほど増加率が大きいことなどが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化に伴い極端降水(集中豪雨)の強さがどのように変化するのか、という問題は防災施策上からも重要な問題である。特に、短い時間スケールほど増加率が大きく予測された点は注目に値する。既往研究の多くは日降水量に焦点を当てて予測を行ってきたが、その予測を例えばゲリラ豪雨のような数時間程度の極端降水の強度について適用すると、温暖化の影響を過小評価してしまう可能性を示唆している。また、降水量を計算する際の時空間スケールの大きさにより極端降水強度の変化率がどのように異なるかを明らかにした点は、科学的にも意義深いといえる。
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