研究課題/領域番号 |
16K05563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
川合 義美 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 主任研究員 (40374897)
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研究分担者 |
増田 周平 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, グループリーダー (30358767)
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研究協力者 |
長船 哲史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 海洋物理 / 北極海 / ベーリング海 / 塩分 / 海面高度 / 海洋物理・陸水学 / 物質循環 / 気候変動 |
研究成果の概要 |
北極の海洋に変化が生じたときにベーリング海や太平洋にも影響が及び得るのか、数値モデルや観測データを用いて調べた。寒候期(10月~3月)に北極海のシベリア沿岸で海面が低くなると、北極海に流入するベーリング海峡通過流が強まり、数か月遅れてベーリング海北西部の表層の塩分が高くなる。但し、この影響は北緯60度より南には広がらないことがわかった。またこれらの海域で大気が海洋にどのように応答しているか調べ、北極のチュクチ海では10月~11月に大気下層の上昇流が最も強まることや、ベーリング海では海底地形が下層雲や海洋に入射する日射にまで影響を与えることなどを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北極では温暖化が急速に進行するなど環境が大きく変わりつつあり、この変化が低緯度側の地域にまで波及し得るのかは社会的にも重要な問題である。北極海からベーリング海への影響伝播は今までほとんど考慮されておらず、学術的にも新しいテーマである。本研究ではシ北極海シベリア沿岸の変動がベーリング海の海洋循環場に影響を与えることがわかった。ベーリング海は世界有数の好漁場であり、この海域の物理場の変化は水産や海洋酸性化にも波及する可能性がある。
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