研究課題/領域番号 |
16K05595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
三枝 春生 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (70254456)
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研究分担者 |
池田 忠広 兵庫県立人と自然の博物館, その他部局等, 研究員(移行) (50508455)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 恐竜 / 竜脚類 / 体幹骨格 / 脳函 / 含気化 / 肋骨 / 腸骨 / 気嚢 / 白亜紀 / ティタノサウルス類 / ティタノサウルス形類 / 気嚢憩室 / 篠山層群 / 頸部 / 系統進化 / 層位・古生物学 / 脊椎動物 |
研究成果の概要 |
日本の前期白亜系産竜脚類恐竜であるTambatitaniseの胴体は強く側方へ張り出すことがその肋骨から推測されたが、この特徴は後期白亜紀に繁栄したティタノサウルス類(Titanosauria)と共通していた。また頭骨のうち脳を収める脳函の形態にも両者に類似点が見られた。これら類似性はTambatitanisとティタノサウルス類 の共通の祖先に由来する特徴である可能性がある。 一方,腸骨内部への気嚢形質の侵入はいくつかのティタノサウルス類にも見られ、その侵入孔の位置もTambatitanisと共通するが、この共通点は一部のティタノサウルスに限られることから、こうした類似性は収斂と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白亜紀後期に繁栄した竜脚類であるティタノサウルス類の起源およびそれらに特徴的な形態の進化はまだ不明な点が多いが、日本を代表する竜脚類であるTambatitanis の形質にそれを解くヒントがあることが判明した。今後本研究で明らかになった形質をさらに多くのティタノサウルス類で調査すれば、白亜紀後期の竜脚類の古生態および生物地理の解明に貢献するだろう。 Tambatitanis は保存状態の良い竜脚類恐竜であり、普及書やテレビ番組で取り上げられるなど一般の関心も高い。したがって、その研究成果をこれらメディアを通じて広めれば、科学に対する関心を高めることに貢献するだろう。
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