研究課題/領域番号 |
16K05620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
松本 潔 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60373049)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 有機態窒素 / エアロゾル / ガス / サブミクロンエアロゾル / 新粒子生成 / メチルアミン / アミン化合物 / 気候変動 / 有機窒素 / 生物利用可能態窒素 / 大気化学 / 大気汚染 / 地球化学 |
研究成果の概要 |
サブミクロンエアロゾル及びガス相のいずれにおいても、有機態窒素種は水溶性窒素のおよそ20%を占める量的に重要な窒素成分であることが明らかになった。また、サブミクロンエアロゾル中濃度と同程度の濃度でガス相にも存在していることが分かった。その発生源として土壌などからの揮発が考えられ、大気中で酸性成分との反応を経て粒子化することも明らかになった。メチルアミンは、量的にはこれら有機態窒素種の僅かな画分を占めるに過ぎないが、アンモニアよりも優先的に硫酸と反応することが確認され、効果的に新粒子生成に寄与する可能性が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サブミクロンエアロゾルは太陽光散乱や雲形成を通して地球気候に影響を与える。また、主に都市域では粒子状大気汚染を引き起こす。気候変動の将来予測や大気汚染対策において、その発生メカニズムや分布の理解は重要である。本研究では、サブミクロンエアロゾルの生成と成長に有機態窒素種が重要な役割を果たしていることが明らかになった。有機態窒素の化合物レベルでの定性には課題も残るが、メチルアミンが新粒子生成に関与していることも示唆された。気候変動の将来予測の精度を上げ、更に粒子状大気汚染の発生要因の理解を深める上で、アミン化合物などの有機態窒素種の動態の理解の重要性が示された。
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