研究課題/領域番号 |
16K05653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
立花 明知 京都大学, 工学研究科, 名誉教授 (40135463)
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研究分担者 |
瀬波 大土 京都大学, 工学研究科, 講師 (40431770)
市川 和秀 京都大学, 工学研究科, 助教 (50401287)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 量子電磁力学 / アルファ振動子理論 / 電子スピン渦度 / ストレステンソル密度 / スピントルク / アルファ振動子 / α振動子 |
研究成果の概要 |
研究代表者は、素粒子代数の数学的下部構造を与えるアルファ振動子代数を発見し、素粒子のアルファ振動子理論を構築した。次いで、アルファ振動子理論における時間依存繰り込みを定式化し、量子電磁力学の漸近場によらない非摂動論的定式化を与え、双対コーシー問題とその解法を定式化した。その結果、長年にわたり予知不能とされてきた二重スリット現象に関わる『量子力学のミステリー』を解消した。また、電子のスピン渦度が電子の運動量に寄与することを発見し、電子の量子スピン渦理論を構築した。次いで、量子スピン渦理論において、電子のスピンと光子との相互作用に起因するトルクの力学の幾何学的描像に基づく量子遷移を定式化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これら一連の成果は著書「New Aspects of Quantum Electrodynamics」(Springer社、平成29年)及び「新講 量子電磁力学」(㈱サイエンス社、平成29年)にまとめられているが、両書とも世界初の非摂動論的量子電磁力学の量子エネルギー密度理論への応用に関する成書として高い評価を受けている。量子電磁力学に基づく量子エネルギー密度理論は原子レベルの化学反応性の全く新しい局所力学的描像を与える。さらに、量子エネルギー密度理論に基づく量子物性解析の量子ダイナミクス計算プログラム「QEDynamics」及び「QEDalpha」の開発を遂行し、広く一般に公開している。
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