研究課題/領域番号 |
16K05706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
松本 一嗣 明星大学, 理工学部, 教授 (90260215)
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研究分担者 |
須賀 則之 明星大学, 理工学部, 准教授 (00396219)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルブミン / 不斉ニトロアルドール / クローニング / 光学活性ビアリール化合物 / HSA高発現クローン / 光学活性ビフェニル化合物 / HSA-基質相互作用 / ヒト血清アルブミン / ニトロアルドール反応 / ピキア酵母 / 光学活性ニトロアルコール / 組換えタンパク質 / 不斉ニトロアルドール反応 / 有機化学 / 合成化学 / バイオテクノロジー / 分子認識 / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
HSAを用いた反応を応用し、ポリマー合成原料や蛍光標識物質、機能性リガンド等になりうる光学活性ビフェニル誘導体を効率的に合成することが可能となった。一方、1H-NMRのWaterLOGSY法により、HSAにおける低分子結合部位の立体構造がエナンチオ面選択的反応に必須であることを確かめることが出来た。 HSAを高度に精製するため、多くのHSAを産生する必要がある。PichiaPink Expression System(Invitrogen)により、HSA分泌発現株を構築した。その結果、培養上清1 mlあたり0.32 mgのHSAを分泌発現する高発現クローンを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルブミンというありふれたタンパク質の新機能を用いて、現在注目される水中不斉合成を試みた本研究は、有機合成化学・タンパク質化学の境界領域の研究テーマとして極めてユニークといえる。また、本反応の最適化を達成し、光学活性ビアリール化合物を効率的に得られる新手法を明示したことにより、有機化学的にも大きな意味がある。一方で、HSAを高度に精製するために、HSAを分泌発現する高発現クローンを構築することができ、アルブミン変異体ライブラリー作製のノウハウを築けたことは、分子生物化学的にも医学的にも意義深いといえる。
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