研究課題/領域番号 |
16K05747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
米山 直樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80312643)
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研究協力者 |
榎本 真哉
芦沢 方大
西村 雄磨
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 量子スピン液体 / ダイマーモット絶縁体 / 真性モット絶縁体 / 化学圧力 / 部分分子置換 / 有機導体 / 強相関電子系 |
研究成果の概要 |
量子スピン液体状態は磁気モーメント(スピン)が極低温までゆらいだ液体のような状態にあるもので,微小な磁気記録媒体への応用としても注目される現象である.ある有機分子性の結晶でこの量子スピン液体状態が実現していることが以前から知られているが,本研究ではこの有機結晶への不純物分子の導入によって,量子スピン液体状態が壊れてしまう原因を高圧下電気抵抗測定の実験によって明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,不純物分子による量子スピン液体状態の壊れ方が不純物分子の大きさによって異なることを検証した.母体結晶中の有機分子よりも小さい分子を不純物としたときは結晶中の“乱れ”によって,逆に大きい分子の場合は結晶内部に“実効的な圧力”が加わった状態になることで,量子スピン液体状態が壊れてしまう.このことは量子スピン液体状態を制御・応用するための将来的指針となると思われる.
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