研究課題/領域番号 |
16K05752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松田 真生 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (80376649)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 有機モット絶縁体 / 光応答性 / フタロシアニン / ポルフィリン / 相転移 / 光照射 / 分子性固体 / 電荷移動錯体 / 有機薄膜素子 |
研究成果の概要 |
バンドが半分満たされた物質は金属相の出現が期待されるが、電子間のクーロン反発が大きい強相関電子系ではモット絶縁体と呼ばれる状態になる。モット絶縁体は通常のバンド絶縁体とは異なる電子状態であり電子材料として魅力的な系と言える。本研究では有機モット絶縁体に注目し、有機オプトエレクトロニクスと強相関電子系の新展開を開拓すべく、有機モット絶縁体の光による電子相制御を目指した。特に、有機モット絶縁体薄膜について重点的に研究を実施しすることにより、電流の大きな光応答性を示す系を構築することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、色素・顔料として広く社会で利用されているフタロシアニン錯体からなる有機モット絶縁体を用いた素子を作製することで、光照射により電流値が増大する現象を再現して観察できる系を構築することに成功した。通常の絶縁体・半導体とは異なる電子構造をもつモット絶縁体の新しい機能性の開拓は、基礎学問的視点からはもちろんのこと、産業面からの興味も持たれるものである。本成果が、強相関電子系の物理と化学、有機エレクトロニクスの新しい展開に繋がることが期待される。
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