研究課題/領域番号 |
16K05778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
村井 征史 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (40647070)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アズレン / 多環芳香族炭化水素 / 双極子 / フェナセン / アリール化 / 移動度 / 脱酸素芳香族化 / アライン / HOMO-LUMOギャップ / 有機電界効果トランジスタ / アセン / 直截アリール化 / パラジウム / 炭素-水素結合活性化 / π共役系分子 / C-H結合官能基化 / 機能性分子材料 |
研究成果の概要 |
双極性の共鳴構造を描くことができるアズレンは、ヘテロ元素を含まない小分子としては他に類例のない極めて特異な分光学的・電気化学的性質を有する。位置選択的な官能基化法の開拓により、その潜在的な機能をさらに伸長することが本研究の目的である。具体的には①アズレン環の炭素-水素結合の直截アリール化法、②複数のベンゼン環が直線的に連結されたフェナセンやアセン誘導体へのアズレン環の導入法、③多環芳香族炭化水素の逐次的な芳香環増環反応を開発し、得られた生成物の電界効果トランジスタの素子としての性能を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた縮環芳香族炭化水素は、アズレン骨格に由来した狭いHOMO-LUMOギャップを有し、凝集状態において、双極子に沿ってその会合構造を制御可能な新規分子デバイス素子として期待できる。本研究で確立したアズレンの効率的な官能基化法を駆使することで、様々な新しい類縁体の物性を明らかにでき、電子材料を設計する上での新たな指針を得ることができた。
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