研究課題/領域番号 |
16K05809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
原田 誠 東京工業大学, 理学院, 助教 (60313326)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 凍結濃縮 / ドープ氷 / XRF / XAFS / 元素分布 / 単結晶氷 / 単結晶 / 氷温 / X線 |
研究成果の概要 |
凍結濃縮法は有用な濃縮法であるにも関わらず、これまであまり利用されることはなかった。水溶液を凍結させるとドープ氷という溶存物質を内部に含有した氷ができるが、ドープ氷内部には氷相と水溶液相が存在している。この水溶液相に溶存物質が濃縮されている。しかしながら、このドープ氷内の水溶液は氷内で広く分散しているため、氷と水溶液を分離できず、凍結濃縮されていても水溶液相を活用することgできなかった。本研究では、ドープ氷内部の水溶液相がどのような状態なのかを観察し、水溶液相を活用できないか検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
利用されてこなかった凍結濃縮法の活用できるようになれば、観察する試料の濃度を上げることで、測定の好感度化を図ることができる。凍結濃縮法は加熱による濃縮法と異なり、熱負荷による試料へのダメージが少なく、溶解させると元の水溶液へ戻すことができるため、貴重な試料に使用できる。凍結濃縮法は溶存物質の種類によって濃縮率を調節できる。例えば海水を凍結して-15℃にすると、約5倍に濃縮される。海水中の微量物質の検出に適応できる可能性が高い。凍結濃縮の可能性を探ることは微量物質の検出感度の向上や将来的には溶存物質の分離も期待できる。
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