研究課題/領域番号 |
16K05811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
永谷 広久 金沢大学, 物質化学系, 教授 (90346297)
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研究分担者 |
井村 久則 金沢大学, 物質化学系, 教授 (60142923)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | デンドリマー / デンドリグラフトポリマー / ハイパーブランチポリマー / 液液界面 / 分光電気化学 / 金ナノ粒子 / ポリアミドアミンデンドリマー / ポリ-L-リシンデンドリグラフトポリマー / フラビン化合物 / カーボンナノドット / 多分岐高分子 / 分子カプセル / 分子認識 |
研究成果の概要 |
有機分子やキレート配位子に対する種々の多分岐高分子(デンドリマー,デンドリグラフトポリマー,ハイパーブランチポリマー)の包接特性を分光電気化学的に検討し、分離化学、ナノ材料合成、生体膜のモデル反応場などで重要な液液界面における電荷移動反応の制御に応用した。溶液相ではイオン性官能基に起因する静電相互作用が包接特性に支配的に影響し、多分岐高分子が特異反応場として機能することを見いだした。一方、液液界面では、静電相互作用に加えて多分岐高分子や被包接化学種の界面吸着性が大きく寄与し、相間分配と界面反応の機構が変化することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分析化学の分野でほとんど応用が進んでいない多分岐高分子による分子包接特性を系統的に研究することにより、多分岐高分子がイオン性化学種と特異な相互作用を生じることを明らかにするとともに、分離化学で重要な液液分配系における物質の相間移動や界面反応の制御に必須の知見を得ることができた。本研究で得られた知見は、効率的な分離・計測システムなどの分析化学分野における重要性に加え、医薬品に含まれるイオン性薬剤や生理活性物質のドラッグデリバリーシステムの開発にも応用可能である。
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