研究課題/領域番号 |
16K05874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
北岡 賢 近畿大学, 工学部, 講師 (50457602)
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研究分担者 |
信岡 かおる 大分大学, 理工学部, 准教授 (10398258)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | イオン液体 / ポルフィリン / グリーンケミストリー / キラル / キラル誘導 / NCP / 不斉誘導 / 金属錯体化 / ソルバトクロミズム |
研究成果の概要 |
本研究は、ポルフィリン反応場としてのイオン液体の可能性を探求した。①TPPの金属錯体化としての反応場としてイオン液体が効果的であることを見出した。また、最も最適なイオン液体構造が[C8mim][Br]であることを明らかにした。②イオン液体中におけるNCPのソルバトクロミズムの調査では、イオン液体のアニオンに強い水素結合受容性がある場合、NCP外部窒素がNHとなる2H体を誘導し、アニオンに強い水素結合受容性が無い場合は、カチオンの水素結合供与性が働き、3H体を誘導し易いことが明らかになった。③キラルイオン液体を活用したプロキラルなNCPの不斉誘導可能であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポルフィリンはハロゲン溶媒やDMSO等にしか溶解しない。これが反応系の幅を狭める要因であった。また、金属錯体化においては、ポルフィリンと反応する金属塩は水にしか溶解しない。従って、金属錯対化には有害なDMF、DMSOが必要であり、高価な有機金属塩を用いる必要があった。これに対し、イオン液体はポルフィリン、金属塩の両方を溶解する。更に、イオン液体を再利用できれば、グリーンかつ安価な反応が可能となる。また、同様の問題を抱えるデンドロン合成等の他の反応系にも応用できる。本研究の成果は、太陽電池や有機EL開発の促進とポルフィリン化学の深化を実現する学術的、社会的に推進すべき重要な研究と位置付けられる。
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