研究課題/領域番号 |
16K05962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高橋 護 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (90261651)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ダイヤモンド皮膜 / 材料加工・処理 / 表面・界面物性 |
研究成果の概要 |
本研究では,燃焼炎により界面はく離を抑制しながらナノ結晶ダイヤモンド皮膜を歯科インプラント用Ti基板上ならび歯科インプラントに合成することを目的に実験を行った.また,得られた合成皮膜の接合強度を検討するため引っかき試験を行った.その結果,歯科インプラント用Ti基板上へ燃焼炎によってナノ結晶ダイヤモンド皮膜の合成が可能となった.また,合成皮膜の接合強度を評価した.さらに,合成条件を変化させることによりナノ結晶ダイヤモンド皮膜の形態が変化することを確認し,合成皮膜の界面はく離に影響を及ぼすことを確認した.また,ナノ結晶ダイヤモンド皮膜の界面はく離を完全に抑制することが可能な合成条件を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,医療界では歯科用インプラントの需要が増加している.しかしながら,歯科用インプラントは使用している間に腐食し,さらには様々な荷重が掛かることで,インプラントが破損してしまうことが問題となっている.このことから,インプラントを取り換えなければならないといった問題が発生する.本研究では,これらの問題を解決するため歯科インプラント用Ti基板上ならび歯科インプラント上に高硬度,耐摩耗性,耐腐食性に優れているナノ結晶ダイヤモンド皮膜の合成を行った.本研究で得られた成果は,インプラントの破損の抑制により長寿命につながると考えられ,インプラントへの新たな皮膜技術につながるものと期待される.
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