研究課題/領域番号 |
16K06322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大谷 直毅 同志社大学, 理工学部, 教授 (80359067)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 植物色素 / 発光ダイオード / 色素増感太陽電池 / 抗酸化作用 / カロテノイド / アントシアニン / クロマトグラフィー / カラムクロマトグラフィ / ほうれん草 / アオダモ / 蛍光寿命 / 天然色素 / 電子デバイス・機器 / 電子・電気材料 / 光物性 |
研究成果の概要 |
ほうれんそうより単離精製したクロロフィルにより赤色LEDを作製し、同時に単離精製したβカロテンの抗酸化作用による素子動作寿命の改善を実現し、そのメカニズムを解明した。また、βカロテン添加による発光波長のブルーシフトと発光強度の増加についても検討した。青色蛍光色素はアオダモの枝から抽出可能であり、緑色蛍光色素はミニトマトからカラムクロマトグラフィーにより抽出することに成功した。以上の成果は、光三原色の発光が植物色素で実現できることを示す。 植物色素を利用する色素増感太陽電池を作製し、ベリー系くだものに含まれるアントシアニン使用時に良好な光電変換効率を実現できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物から抽出した天然βカロテンおよびアントシアニン系色素などの抗酸化作用による蛍光高分子の発光特性の変調については他の研究機関ではまったく行われておらず、その学術的独自性と創造性は極めて高い。また本研究は、天然色素の抗酸化作用のメカニズムと工業製品の効率化を結びつける学際的な位置付けにあり、新たな学問分野を喚起する可能性あがる。さらに、産業応用への波及効果も大きく、豊富な天然資源を利用できれば安価で低環境負荷の工業製品を量産できるので、資源に乏しい我が国にとってそのメリットはとても大きい。
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