研究課題/領域番号 |
16K06471
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
森 和也 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (50190989)
|
研究分担者 |
徳臣 佐衣子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 特別研究員 (40646121)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 非破壊検査 / コンクリート / うき・剥離 / 遠隔検査 / ウォータジェット / 打音検査 / 構造物 / 壁面 |
研究成果の概要 |
ウォータジェットを用いてコンクリート構造物のうき・剥離を検出する遠隔打音検査法(水撃音響法)を開発した.水撃音響法は,水滴化したウォータジェットによって検査壁面を打撃し,その音響から構造物の健全性を評価する方法である.検査面に,うきや剥離があると,特有の音響を発生し,欠陥を検出することができる.水撃音響法の特徴は,移動検査が可能であること,装置が安価であること,安全であること,などである.検査装置を毎秒1mの速さで移動させて,直径400mmの人工欠陥を検出することができた.この時の検査速度は,1日(10時間)に3,600平米で,複数本のウォータジェットを用いると1日1万平米の検査も可能である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トンネルや橋梁の点検は5年毎の点検が義務付けられているが,点検を要する橋梁は約70万橋,トンネルは1万箇所ある.さらに中間時の点検も要求され,その労力・コストは膨大である.そのため,作業者による打音検査に代わる経済的で効率的な検査方法が望まれている.効率的な検査方法として,赤外線サーモグラフィ法,レーザ加振法などがあるが,使用環境や経済性の問題のために一般的な方法とはなっていない. 本研究で開発した水撃音響法は,従来作業者がハンマーで叩いていた作業をウォータジェットに置き換えたもので,低コストで高効率を実現した.水の確保などまだ実用化には課題があるが,安全な社会資本を支える技術となるものである.
|