研究課題/領域番号 |
16K06555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
崎田 省吾 県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (80398099)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 廃棄物 / 二酸化炭素 / 重金属 / 都市ごみ焼却灰 / 炭酸化 / ウルトラファインバブル / 都市ごみ / 焼却灰 |
研究成果の概要 |
焼却残渣の炭酸化は,アルカリ性を示す焼却残渣にCO2を反応させて含有重金属を難溶化させる方法として検討されてきた。 本研究では,都市ごみの処理・処分におけるCO2のさらなる有効活用を目的として,焼却灰炭酸化反応効率の向上策の検討,埋立前処理としての焼却灰炭酸化処理による処分場廃止までの期間短縮可能性の検討,および,浸出水のpH低減策の検討,を行った。その結果,水中へのCO2存在量,CO2含有水を用いた埋立廃棄物の炭酸化,3層を組み合わせた新規カラム通水試験による浸出水性状の把握,実浸出水を使用した場合のpH低減のための必要CO2量の推計,等を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
焼却灰の炭酸化処理の主たる目的である含有重金属不溶化に加え,埋立前処理としての利用や浸出水pHの低減といった新たな活用策をシステマティックに提案する点に特色を有する。また,独創的な点は,処理時間の短縮や操作性の向上を目的として,直接,CO2溶解水を焼却残渣に含水させて炭酸化処理を実行する点である。 3Rの推進によって,最終処分量は減少傾向にあるが,より安全かつ温室効果ガスの排出削減に寄与できる対策が求められている。また,現在,焼却残渣のリサイクルとしてセメント原料化の貢献が大きいが,長期的にはセメント需要量の低下が懸念されるため,本研究のような別の手法を検討する意義もあると考えられる。
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