研究課題/領域番号 |
16K06588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
増田 光一 日本大学, 理工学部, 教授 (10120552)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 津波漂流物 / 漂流物の衝突荷重 / 反射流 / 粒子法によるシミュレーション / 水槽実験 / 衝突荷重の予測 / 津波伝搬計算 / 漂流物評価 / 港湾の脆弱性 / 衝突荷重 / MPS法 / 弾性変形 / 連成相互干渉 / 衝突荷重計測実験 / 津波伝播計算 / 衝突圧力 / FEM / MPS-FEMカップリング / 津波 / 衝撃荷重 / 構造破壊 / MPS |
研究成果の概要 |
本研究で開発した被衝突構造体を仮想弾性境界上の解析解で近似し,粒子法に組み込んだハイブリットMPS法は,被衝突体から戻り流れを考慮できないという弱点があった。平成30年度は,昨年度までに開発した数値解析法の弱点を克服すべく,次の2つの研究目標を設定した。第1の目標は,昨年度開発したハイブリットMPS法にミラー境界を導入することによって被衝突体からの反射流の影響を考慮できる数値解析法を開発し,反射流の影響を考慮した解析を可能にした。第2の目標である被衝突体―漂流物―津波遡上流の3つの連成(3連成モデル)を考慮できる3連成モデルMPS法を開発し,水槽実験との比較により本解析法の有用性を明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により津波発生から陸上遡上に伴う,海上と陸上それぞれから発生しうる漂流物が,建築物にどの程度の被害をもたらすのかを大まかに理解できるようになる。また,開発された手法により様々な条件・状態に対する衝突事象を再現することで,必要な減災対策をより低コストで検討することができるようになる。現状では,同様の検討は若干実施されている程度であり,個々の特性の把握にとどまる。地域全体の被災・損害を被災後に必要な修繕・修復まで検討するための材料はあまりにも少なく,本研究はそれを補完できる成果を提供する。本研究はさらに複雑な被災状況の再現・評価のための基礎技術を開発するという側面もある。
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