研究課題/領域番号 |
16K06607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
秋月 有紀 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (00378928)
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研究協力者 |
Ohno Yoshi
沓澤 智子
大山 太
岩本 敏志
大住 雅之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 分光特性 / 皮膚色 / 循環不全 / 腎不全 / 色識別 / 色差 / LED / コンピュータカラーマッチング / ショック状態 / LED / 人種 / 色覚 / 視力 |
研究成果の概要 |
本研究は、循環不全状態の識別を目的として、実際の人間の皮膚の分光反射特性データに基づいて健常体とショック状態の皮膚色の色差が最大となる理想光源の分光波形を抽出し、演色性の高い標準光源と比較して色差が大きくなり有効であることを示した。 また腎不全患者の透析前後の皮膚色を測定し、除水量や血中ヘモグロビン濃度と皮膚色変化との関係を示した上で、理想光源が容態観察に有効であることを確認した。 さらにコンピュータカラーマッチングの手法を用いて、実際の人間の皮膚色の分光反射特性を再現したサンプルの作成方法を提供した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、循環不全や腎不全の容態変化を容易に識別できる理想光源の分光特性を明らかにした。また医療看護現場において理想光源の分光波形を持つ照明状態を作るためには、狭帯域で高出力となる緑色LED光源が必要であることを示した。 また本研究では、市販の紙製色票では人間の皮膚色の分光反射特性を再現できないことを確認した上で、コンピュータカラーマッチングにより最適な顔料調合を行い、ウレタン基材に混合することで、人間の皮膚色再現サンプルを作成可能なことを示した。 人間の健康状態の変動に伴う皮膚色の定量化、および実際の皮膚色の見えを忠実に再現することができる本技術について、国内外で強い関心が集まっている。
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