研究課題/領域番号 |
16K06753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
近藤 行成 東京理科大学, 工学部工業化学科, 教授 (70277276)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 金色 / アゾベンゼン / 結晶 / ポリエチレングリコール / 金属光沢 / 銀色 / スチルベン / 色材 / 有機結晶 / 自己組織化 / 構造・機能材料 / 結晶成長 |
研究成果の概要 |
申請者は、界面活性剤の合成中、偶然にその合成中間体が金色光沢結晶となることを見出した。絶縁性の金色有機物として、この発見は世界初である。この化合物に加え3種類の新たな化合物が金色光沢結晶をつくることを見出すとともに、1種類の化合物が銀色光沢結晶を形成することを世界で初めて明らかにした。しかしながら、これまでに得られた結晶は硬く、可撓性がないため、自由表面を修飾するために利用することができなかった。そこで本研究では、前回の科研費研究で見出した金色光沢有機結晶を形成する化合物に柔軟性のあるポリエチレングリコール (PEG) 鎖を導入し、可撓性のある金色光沢有機結晶の創製を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、金色光沢塗膜を得るためには、メタリック塗料・インクが用いられているが、その光沢を表現するため、銅や真鍮、アルミの粉体が塗料に含有されている。メタリック塗料・インクの代替として、我々の金色光沢シートを利用することができれば、1) 電波通信機器の金属光沢塗装(絶縁性のため電波を透過するため)、2) 金属アレルギーを惹起しない金色光沢材料の製造(真の金属を含まないため)、3) 金属光沢塗装される輸送機器の燃費向上や二酸化炭素排出低減(メタリック塗料による塗膜に比べ比重が小さいため)を可能にすると期待され、その社会的意義は大きいと考えられる。
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