研究課題
基盤研究(C)
本課題では、金属基板上に光触媒粉末を塗布し、それをロールプレス機により圧延して光電極とする方法を開発した。その手法による成果として、幅が20mm、長さ50mmの光電極の作製に成功し、その光電極特性は、より小型なものと同等であることを確認した。一例として、金属基板として金属チタンを用い、光触媒材料としてLaNbON2を積層し、その後室温におけるロールプレスした光電極では、模擬太陽光(AM1.5G)にて100uA/cm2程度の光電流を観測した。我々の知る限りこの材料としては前例のない値であり、非常に簡便かつ低コストな手法であるロールプレス法による光電極作製の優位性が示された。
太陽光と水分解光触媒を持ちいた水素製造プロセスは、次世代エネルギー源として期待されている。しかし依然として太陽エネルギー変換効率が低く、かつ大面積の光触媒電極もしくはシートを製造するのは種々の困難を伴う。本研究では、量産プロセスに応用可能な技術であるロールプレス法を用いて光電極を作成し、その性能が従来の高度プロセスによるものと同等であることを示すことに成功した。
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