研究課題/領域番号 |
16K06965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
本田 充紀 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 物質科学研究センター, 研究副主幹 (10435597)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 粘土鉱物 / X線分析 / 溶融塩 / 風化黒雲母 / セシウム / その場観察 / X線吸収分光法 / 混合塩 / 赤外吸収分光 / 真空加熱拡散 / 放射光その場観察 / 溶融塩処理 / 廃棄物再資源化 / 放射線 / 土壌学 |
研究成果の概要 |
福島環境回復へ向けた研究開発として、福島のCs汚染土壌から溶融塩法を用いたCs除去および構造解析を行った。 溶融塩法(NaCl-CaCl2混合塩)を用いて、土壌と塩が質量比で1:1になるよう添加した後に700度で加熱処理し、その後水洗いすることにより、Csを100%除去(蛍光エックス線分析による検出限界以下)することに成功した。 またCs除去後の土壌についてX線回折法等により構造解析を行った結果、元の土壌の結晶構造から普通輝石、和田石、赤鉄鉱、方解石になることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災により発生した福島第一原子力発電所事故により大量の汚染土壌が発生した。事故後8年を経過した現在も汚染土壌の減容および再生利用は解決すべき重要な課題である。今回セシウムが土壌から除去されるメカニズムを放射光X線を用いたその場分析により明らかにした。これは効果的にセシウムを除去する方法として有効であり、減容再生利用へ向けた研究開発の促進へむけた研究成果である。
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