研究課題/領域番号 |
16K06991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小田 洋一 名古屋大学, 理学研究科, 名誉教授 (00144444)
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研究分担者 |
東島 眞一 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 教授 (80270479)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マウスナー細胞 / カリウムチャネル / 相反性抑制 / 逃避運動 / 後脳 / 網様体脊髄路ニューロン / ゼブラフィッシュ / 左右脳 / 交叉性抑制 / 網様体ニューロン / 鏡像運動 / 聴覚 / 相反抑制 / T型網様体ニューロン / 反回性抑制 / 反回性抑制回路 / 相反性抑制回路 / 脳・神経 / 生理学 |
研究成果の概要 |
脊椎動物の脳に生まれる相同なニューロンが,それぞれ特異的な興奮性を獲得したうえで,機能的な回路を形成するメカニズムを調べることを目的とした.ゼブラフィッシュの後脳に存在し逃避運動を駆動するマウスナー(M)細胞は,発達初期にはほかの網様体脊髄路ニューロンと同様に連続発火するが,発達初期に2種類の低閾値型カリウムチャネルを発現して,特的な単発発火特性の獲得を獲得することを見出した.さらに,左右のM細胞間の相反抑制回路を同定し,逃避運動に果たす重要な役割を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊椎動物の中で脳のニューロンが単一細胞レベルで同定でき,遺伝子改変標本を活用して分子生物学的,形態学的,神経生理学的および行動学的解析ができるゼブラフィッシュの利点を最大限に生かして,分節に繰り返し発現するニューロン群が,発達過程で異なる興奮性を獲得し,機能的な回路を形成するメカニズムを明らかにした成果は大きく,今後哺乳動物を含む多くの動物への展開が期待される.
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