研究課題/領域番号 |
16K07026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 金沢医科大学 (2017-2018) 福井大学 (2016) |
研究代表者 |
伊藤 哲史 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90334812)
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研究分担者 |
村瀬 一之 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (40174289)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 神経回路 / 聴覚 / 機能構築 / 興奮性 / 抑制性 / 空間地図 / 形態解析 / シミュレーション / 情報表現 / 脳内情報表現 / 神経科学 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
下丘では時間変化する複雑音がどのように表現されているのか解明すべく、個々の細胞の種類とその空間配置に注目しつつ神経細胞の活動性を調べた。実施した実験のうち、傍細胞記録・染色法が特に詳細かつ明瞭な結果を示した。それによると、下丘に存在する大型抑制性細胞、小型抑制性細胞、興奮性細胞は異なる生理学特性、樹状突起形態、入出力様式をしめすのみならず、音に対する応答性に関する地図表現に関し、いくつかの音情報について、細胞種ごとに異なる地図が存在することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、聴覚統合中枢の一つ、下丘では、音の様々な情報が下丘内で地図のようなかたちで表現されていること、また、下丘には様々な細胞種が存在しており、細胞種ごとに地図が異なることが明らかとなった。この成果は、次世代型の補聴器として考えられる、下丘刺激型補聴器を実現する上で重要である。すなわち、本研究は、下丘内に電極アレイを挿入し、細胞種特異的・空間地図選択的に刺激を行うことで、言語音のような複雑な音を脳内に再生することが理論的に可能であることを示している。
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