研究課題/領域番号 |
16K07053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
武井 延之 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (70221372)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | mTOR / 細胞サイズ / 神経幹細胞 / 神経分化 / 脳形成異常 / シグナル伝達 / 蛋白合成 / 神経細胞 / デコイ / 細部サイズ / neural stem cell / 神経栄養因子 / iPS / 神経発達 / 神経科学 / 細胞・組織 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
細胞成長のマスターレギュレーターであるmTORC1の活性は、増殖期のラット及びヒト神経幹細胞で高く、分裂停止後は低下し、その後分化成熟した神経細胞では再び高くなることが明らかになった。神経幹細胞にmTOR活性化型変異遺伝子を導入すると、分化誘導後に細胞の大型化、異形化が観察され、脳形成異常の病態が再現された。mTORC1,2をそれぞれ特異的に阻害する分子デコイを開発し、神経幹細胞に遺伝子導入したところ形態異常が観察された。神経分化における細胞サイズ、形態の制御にmTORが深く関与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経分化に伴う突起伸展などの形態変化に比べ、細胞のサイズ制御機構に関してはこれまでほとんど研究されていなかった。本研究からmTOR(mammalian target of rapamycin)がその制御に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。さらに2つの機能的に異なるmTORC1,2のシグナルをそれぞれ特異的に阻害するツールを開発した。 疾患モデル細胞を作成したことによって、疾患のメカニズム解明だけでなく、脳形成異常症に対する創薬のためのスクリーニングにも利用可能となった。
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