研究課題/領域番号 |
16K07096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
古川 大輔 東海大学, 医学部, 講師 (70459478)
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研究分担者 |
平岡 伸介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (40276217)
千々和 剛 自治医科大学, 医学部, 講師 (70642180)
河村 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10776082)
鈴木 涼平 自治医科大学, 医学部, 助教 (30621809)
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研究協力者 |
中村 雅登 東海大学, 医学部, 教授 (00164335)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ZNF185 / 膵癌 / PDX / インタラクト―ム / インタラクトーム / 上皮間葉転換 |
研究成果の概要 |
ヒト膵癌マウス肝転移モデルを用いて、膵癌肝転移・浸潤における分子制御機構を解析した。細胞内発現・腫瘍内発現を解析し、腫瘍先端部のZNF185細胞膜発現パターンが腫瘍浸潤能を反映するマーカーであることを発見し、臨床データをもって確認した。また、がん患者由来ゼノグラフト(PDX)を用い、インタラクトーム解析を行った。膵癌の相互作用プロファイルは非常に多様性があった。個別化医療に対応するPDXの樹立には、ヒトリンパ球増殖状態(LPL)の発生による失敗がある。LPLにはLymphotoxin-alpha関連相互作用が強いことを発見し、FK506等の薬剤にてLPLの増殖を抑えることが出来た
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は早期に遠隔転移する難治性腫瘍の代表であり、転移性膵癌に対する有効な治療が求められている。我々が発見し、臨床的に確認した腫瘍先端部におけるZNF185細胞膜発現パターンが腫瘍浸潤能を示すマーカーであることは今後の膵癌の治療法決定に役立つものと考えられる。一方で膵癌相互作用プロファイルは非常に多様性があり、画一的な治療では成績向上は困難であり、即ち個別化医療の良い適応となると考えられる。今回の研究成果は個別化医療に対応するPDXを効率的に樹立する点においても有用な結果が得られた。本研究は、PDXを用いた膵癌転移・浸潤機構のZNF185解析による個別化医療を実現させる可能性を示すものである
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