研究課題/領域番号 |
16K07101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松井 孝憲 久留米大学, 医学部, 講師 (10425233)
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研究分担者 |
東元 祐一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (40352124)
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研究協力者 |
山岸 昌一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病腎症 / 機能性ペプチド / PEDF / PEDFペプチド / 疾患モデル / 修飾ペプチド |
研究成果の概要 |
全長のPEDFを分割する位置を検討した。各フラグメントについて、腎メサンギウム細胞を終末糖化産物(AGEs)で刺激した際の酸化ストレスレベルとMCP-1、VCAM-1、PAI-1遺伝子の発現抑制効果について解析をおこなった。その結果、全長PEDFと同様の酸化ストレス抑制作用を有するフラグメントが得られたため、該当フラグメントを6分割したペプチドを作成した。各ペプチドについて、in vitro解析をおこなったが、抑制果は確認できなかった。そこで、ペプチドの分割位置を再検討し、4分割したペプチド(P1~P4)を作製した。その結果、全長PEDFと同様に酸化ストレス抑制効果を示すペプチドが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病腎症は新規透析導入の原因疾患第一位であり、毎年1万6千人が透析導入に至っており、社会問題となっている。 今回得られたペプチドは、PEDFと同様に抗酸化ストレス、抗炎症作用を発揮した。このペプチドはAGE-RAGE系を抑えることで糖尿病腎症、動脈硬化症や糖尿病網膜症に対しても保護的に作用する可能性が見出された。PEDFは不安定なタンパク質であり、大量精製には費用も高額になるが、同等の機能を発揮するペプチドを用いることで、新規の糖尿病腎症治療法の開発に繋がることが期待される。
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