研究課題/領域番号 |
16K07123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 東京大学 (2018) 札幌医科大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
高宮 里奈 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (70365419)
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研究分担者 |
鈴木 拓 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20381254)
大坪 和明 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (30525457)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん糖鎖 / メチル化 / メタボローム / 糖鎖 / メタボローム解析 / メチル化解析 / 三次元培養 / 細胞周期 / エピゲノム解析 / 糖鎖抗原 / がん微小環境 / 代謝 |
研究成果の概要 |
sialyl-Tn糖鎖抗原の発現は、ペントースリン酸回路の活性化、2-ヒドロキシグルタル酸の産生の亢進に関与していることを見出した。ゲノム全体のDNAメチル化にはsialyl-Tn糖鎖抗原発現による影響は認められなかったが、細胞内代謝やがんの悪性化に関わる因子の発現に影響が認められた。 以上よりがん細胞におけるsialyl-Tn糖鎖の発現は、細胞内代謝をペントースリン酸回路に迂回させることにより変化させ、がんの悪性化に影響を与える機能分子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、がん糖鎖は腫瘍マーカーとして役割のみ捉えられていた。しかしながら、sialyl-Tn糖鎖抗原は、腫瘍マーカーとしての役割だけではなく、がん転移や酸化ストレスへの耐性への機能、さらに未だ不明な点が多いがん細胞内の代謝改変に関わる機能分子であることがわかった。このようながん細胞の代謝改変に影響を与える糖鎖はこれまで報告がなく、この研究成果の学術的意義は非常に高いと考える。
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