研究課題/領域番号 |
16K07147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
荒川 憲昭 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 主任研究官 (60398394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 明細胞癌 / バイオマーカー / TFPI2 / 糖鎖 / 卵巣がん / 明細胞がん / 卵巣明細胞癌 / LacdiNAc / LacNAc / プラスミン / 癌 / 蛋白質 / プロテオーム |
研究成果の概要 |
卵巣卵巣明細胞癌(OCCC)に特異的な血清バイオマーカーであるTFPI2は、妊婦胎盤においても増加する。本研究では、胎盤由来TFPI2とOCCC由来TFPI2の分子性状に違いがあるかどうかを明らかにするために、TFPI2の結合糖鎖を質量分析法により比較解析した。培養した胎盤絨毛栄養膜細胞とOCCC細胞株からTFPI2を精製し、結合糖鎖を解析した結果、胎盤型TFPI2はLacNAcを骨格に持つ糖鎖、OCCC由来TFPI2の糖鎖は、LacdiNAc構造を骨格に持つ糖鎖を有しており、胎盤型とOCCC型とでは異なる糖鎖を有することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌の組織型の中でも、卵巣明細胞癌(OCCC)は、抗がん剤に対する抵抗性が高く予後が悪い。TFPI2はOCCCの血清診断に有用なバイオマーカーとして期待されているタンパク質であるが、妊婦の血清中でも増加するため、妊婦とOCCC患者を見分けることができない。本研究では、TFPI2に結合している糖鎖を解析し、妊婦胎盤で作られるTFPI2とOCCCが作るTFPI2の違いを明らかにした。本研究で得られた知見は、診断特異性の高い卵巣癌診断法の開発に役立つと期待される。
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