研究課題/領域番号 |
16K07158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
伊勢 知子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクト研究員 (20771900)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | B細胞受容体 / リン酸化酵素阻害剤 / 部位特異的抗リン酸化抗体 / 薬剤感受性 / 薬物治療 / B細胞 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
B細胞受容体の活性化は、そのチロシンリン酸化に端を発し、B細胞腫瘍の悪性化とその性質の維持に重要な役割を果たしている。B細胞悪性腫瘍の治療には、B細胞受容体シグナル伝達の下流分子に対する複数のリン酸化酵素阻害剤が用いられているが、B細胞受容体の各チロシンリン酸化との関連は不明であった。本研究では、治療に用いられているリン酸化酵素阻害剤の作用機作解明と感受性予測を目的として、我々が作製した新規抗体を用いてB細胞受容体の二つの異なる部位のチロシンリン酸化を調べた。その結果、イブルチニブ耐性細胞では、感受性細胞では見られないCD79BY196におけるリン酸化が恒常的に起こっていることを初めて示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B細胞悪性腫瘍の治療薬としてB細胞受容体シグナル伝達に関与する多くのリン酸化酵素に対して様々な阻害剤が開発されているが、その治療効果は、標的リン酸化酵素の発現やリン酸化状態とは必ずしも相関せず、適切な治療薬選択は難しい現状である。我々の新規抗体によってもたらされた本研究成果は、薬剤の標的リン酸化酵素の上流に位置するB細胞受容体自身の特定のチロシンリン酸化の検出が、治療効果の予測に有用である可能性を示した。
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