研究課題/領域番号 |
16K07160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
岡田 雅司 山形大学, 医学部, 講師 (70512614)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん幹細胞 / ドラッグリポジショニング / 適応拡大 / JNK / xenograft / 腫瘍発生 / 幹細胞性 / 癌幹細胞 / MLK |
研究成果の概要 |
ヒトに対する安全情報を持つJNK阻害薬CEP1347がグリオーマ・膵癌・卵巣がんの各種がん幹細胞に対して、がん幹細胞性を抑制するとともに分化を亢進すること、さらに、自己複製能、腫瘍形成能を抑制することを明らかにした。また、in vivoにおけるCEP1347処理は腫瘍発生能をもったがん幹細胞数を減少させることを連続移植実験にて明らかにした。さらに、CEP1347のin vivo投与はグリオーマ幹細胞同所性移植モデルにおいて、生存期間を有意に延長可能であることを明らかにした。このことはCEP1347ががん幹細胞標的治療薬として非常に有望であることを強く示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍の発生及び維持には癌幹細胞の関与が指摘されており、様々な治療標的候補が報告されつつあるが、その克服は未だ困難である。本研究によりヒトに対して安全情報を持つMLK-JNK経路阻害薬CEP1347によって神経膠芽腫、膵癌、卵巣がんのがん幹細胞の制御が可能であることを明らかにした。これは、MLK-JNK経路ががん幹細胞の新たな治療標的として有望であることを示している。また、臨床試験済みの薬剤であり、ヒトに即座に応用可能なCEP1347が癌幹細胞標的薬として有効であることが示されたことも社会的にも意義あるものと考えられる。
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